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  • 2016.04.11
  • イベント

縫製工場がスマートファクトリー化する未来。 国際アパレル機器&繊維産業見本市JIAMレポート

2016年4月7日にインテックス大阪で開かれていたJIAMの見学に行ってきましたのでレポートします。

縫製機械メーカーの展示を駆け足で見る時間しかなかったのですが、縫製機械とロボットやインターネット技術が組み合わさった未来の縫製工場を垣間見ることが出来ました。

JIAMポスター

圧倒的な存在感を示していたJUKIブース

工業用ミシン業界で圧倒的な存在感を示していたのがJUKIの展示ブース。

その中でもSmart Factoryという展示に目を引かれました。

ポロシャツ製造のラインをモデルにしてコンセプト展示が組まれていたのですが、必要な物はすべてJUKIで揃います的な展示でした。

JUKIのスマートファトクリー

こんな感じで、工程毎で使うミシンが楕円を描くように配置された外側を囲む様に運搬用ロボットのレールが敷かれています。

部分縫いをし、縫いあがった生地を人ではなくロボットが次の工程に運びます。
人の移動が少なくなり、その分の時間を作業に当てることで効率化につがるそうです。

もう一つ特徴的なのは緻密なデータ管理ができるということでした。

作業する工員だけでなく縫製する生地にもICチップをつけて、それをミシン側のリーダーで読み取ることができます。

例えば、生地についたチップには工程ごとで必要な作業指示が記録されています。ミシンのリーダーで読み取ると、ディスプレイに作業内容が表示されるので、間違いを減らすことができます。

さらに作業を開始するときにも工員のICチップが必要です。(スーパーのレジで導入されているところもありますね。)工員のIDと生地のIDをひも付けることで製品単位で誰がどの部位を縫製したかが分かるようになっています。

ブラザーはIotコンセプト。通信やソフトウェア技術をミシンに融合

ブラザーといえば最近はプリンターの方が有名なのかもしれませんが、もともとはミシンの老舗メーカー。そのブラザーの展示ブースもJIAM会場の中ではトップクラスの大きさを占めていました。

そこではIoTをコンセプトとした「ブラザーが考える次世代の縫製工場」が紹介されていました。

現行のミシンでも稼働記録を保存する機能があるそうですが、データはミシン内にたまるのでいちいち取り出して解析しないといけないそうです。

今後は工場内のすべてのミシンをWifi経由でサーバーとつなげて、稼働状況データがリアルタイムで集計・分析出来るようにするそうです。また、ピッチや回転数などの設定データもサーバーから一括配信することで複数台のミシンのをまとめて設定できるようになります。

一台のミシンが故障してもすぐに発見できるので、その時点でラインを組み替えて生産効率への影響を最小限にするなどの効果があります。

将来的には、工場の稼働・生産データとPOSや流通のデータを一元管理することで、サプライチェーンの最適化にも繋げるという構想が示されていました。

自動化技術の進歩で、将来は無人の縫製工場が実現?

自動ミシンというと刺繍やパターン縫いが頭に浮かびますが、工業用ミシンで求められるのは、ボタンの縫い付けや難易度の高い生地への縫い付けの自動化。

しかも、ボタンの縫い止めの見た目が人手によるものに近くなってきたり、シートベルトのような厚手生地でも、折りと縫いつけが自動で出来る最新機種が展示されていました。

これまで人でないと出来なかったことでも、どんどん機械が出来るようになってきています。

それでも「布地をセットする」という作業は人がやらないとダメなのが現行のミシンですが、未来の縫製工場では、それすらも自動化できる可能性が見えてきているそうです。

ブラザーのブースでは、布地のセットや後工程への送りまでも行えるコンセプトモデルが展示されていました。

機械加工の分野では早くからロボットによる自動化が進んでいますが、縫製工場で扱う布地は薄くて柔らかいし、さらに伸び縮みもします。

ピッキングや位置決めが難しいだろうと思っていたので、コンセプトモデルとはいえ実現していた事にビックリしました。

JIAMまとめ

正直、縫製工場の未来と言ってもあまりピンと来ていなかったですし、いわゆる「テクノロジー」とは遠いものだと思っていました。
しかし、展示されていたのは全ては最新のテクノロジーを駆使したものばかり。ここから見える未来の縫製工場は労働集約的な空間とは対極の場所になって行くのだろうと思います。

関連メニュー:縫製工場

STARtedを通じて様々な規模の縫製工場を利用することができます。アイテムやロットに合わせた適切な工場が作業を担当します。

 
この記事を書いた人

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STARted運営事務局
この記事はSTARted運営事務局のライターが書きました。

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