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  • 2015.04.21
  • 読み物

ファッションスタートアップ Wool and The Gang のニットで世界を変えようしている本気度がすごい。すごすぎる。

こんにちは。STARtedのフジイと申します。

記事タイトルで言いたいことは全部書いた感あるのですが、海外のファッション系スタートアップを調べていたらシビれるくらいカッコイイ会社があったので、感極まって紹介記事を書くことにしました。

それは、ロンドンのファッション系スタートアップ"Wool and The Gang"。

ウール・アンド・ザ・ギャング……うーる・あんど・ざ・ぎゃんぐ……なんだか名前までイケてやがりますね!!

WATG毛糸

日本でも、ニットや毛糸が好きな人には「え?Wool and The Gang知らないの?」って言われるレベルには有名なのですが、僕は恥ずかしながら最近知りました。

工場を持たない、世界に散らばった「ギャング」たちの手編みニット

Wool and The Gangは、ファッションテックのスタートアップでありながら、工場を使った大量生産を否定して、ローテクな家内制手工業で生産をしているというニットの会社です。

手編みニットが趣味の人達を仲間として「ギャング」と呼んでいて、さらにWool and The Gangの既製品を作るプロのニッターを「ギャングメイカー」と呼ぶ、独特の世界観を作り出しているのが面白いところ。

手編みニットのブランドは、その生産性から、ビジネスとしては小さなものになってしまいます。
そこで、彼らは南米を中心にギャングメイカーを集めて手編みニッターのネットワークを作り上げることにしました。

手編みにこだわり、あえて工場を使った大量生産をせず、沢山の製品が必要なときに沢山、少量だけ必要であれば少量だけを生産する、クラウド型の「適量生産」を実現したわけです。
(海外メディアには、大量に入った注文を短期間で生産したエピソードが取り上げられています)

ロンドンのデザイナーによるニット製品たち

Wool and The Gangがデザインした最新ファッションのセクシーなニットを世界中のどこかでギャングメイカーの『自宅で』生産されている……これ、いわゆるクラウドソーシングなんですが、ネーミングや世界観、手編みの適量生産というアイディアなどなど、どの切り口から見ても僕らが目指しているものに近くて、とても興奮しました。いまも大興奮していますけど、伝わりますかね、これ(笑)

「ギャングメイカー」は、Wool and The Gangのサイトで募集されていますが、審査を経て、彼らのブランドの既製品を作る高い技術がある人が「ギャングメイカー」になれるという仕組みのようです。

事業も順調に拡大してるっぽくて、2013年には、インデックス·ベンチャーズ、ウェリントン·パートナーズ、MMC Venturesから280万ドルのシードラウンドの資金調達をしているとのことです。
最近は、ハンドメイドメイドマーケットのEstyあたりとの連携も強めてる感じがします。

"MADE BY YOU or MADE BY THE GANG"

さらに彼らのすごいところは、最新ファッションデザインと素晴らしい素材を組み合わせただけにとどまらず、『編み物はダサい趣味』という環境を吹き飛ばしたことです。

Wool and The Gangのサイトを見ると分かりますが、ギャングメイカーが作った『READY MADE(完成品)』と 、自分で手編みするキットの購入『KNIT YOUR OWN (自分で編む)』を選べるようになっています。

既製品も機械編みしないWool and The Gangだからできるシステムですよね、これ。

Made by you or Made by the Gang

『"MADE BY YOU or MADE BY THE GANG" (あなたが作るか、ギャングが作るか)』とか、いちいちカッコイイ。なんなんすか、この格好良さは…。

オーガニック毛糸や、棒針・編み図がセットになった自作キットが大人気のようで、海外はもちろん、日本でもファッションリーダー的な芸能人がインスタグラムに「毛糸を買ったよー」なんてWool and The Gangの製品の写真をアップしているのを見かけます。

WATGニットキット

Wool and The Gangが創業したばかりのころは、ヨーロッパでもアメリカでも『編み物は古臭くてダサい趣味』と思われていたようですが、あっという間にパリやニューヨークの若い女性たちの間で『自宅やカフェで編み物をするのがイケてる休日の過ごし方』になったそうです。
(初心者向けのイベントには男性参加者も結構いるみたいです)

世界各地に編み物ができるニットカフェができたり、クラブでニッティングパーティが開かれたり……Wool and The Gangの影響は、かなり大きいんじゃないかと思います。

#SHAREYOURKNITS

また、インターネットを通じて作った作品を世界中のギャング仲間にシェアしてコミュニケーションを楽しむコミュニティがあるのもWool and The Gangらしいところ。

SHARE YOUR KNITS

Wool and The Gangのサイトの商品ページには、その製品を編んだ人たちが投稿した画像とコメントがアップロードされています。
クックパッドの「つくれぽ」みたいな感じ。

インスタグラムやpinterest、Twitterを #SHAREYOURKNITS というハッシュタグ で検索してみると、「完成したよー」という写真や、「毛糸を買ったから、これから作ります!」なんていう報告などなど、手編みを楽しむ「ギャング」達が沢山の投稿をしています。
(ちなみにインスタグラムならこんな感じ

Wool and The Gangの毛糸やキットで編み物を楽しんでいる人達の写真を見たら、「楽しそう」とか「自分もやってみようかな?」となりますし、人によっては「自分もギャングになりたい」と思うんだろうなーと。

自社アプリの中だけにコミュニティがあるのではなく「手編みが好きな人たち(≒ギャング)」と言う、ゆるくて大きく広がったコミュニティが形成されているのも、凄いところじゃないでしょうか。っていうか、めちゃめちゃ凄くないですか、これ。

Wool and The Gangは、編み方を解説した動画がそろっていることでも有名で、基本的な編み方を教える動画からはじまって、かなり高度なテクニックまで用意されていて、初心者からプロのニッターまで、技術力を問わず手編みをする人は仲間なんだという世界観的なものを感じちゃったりします。

色々な意味で振り切ってる。

それにしても"Wool and The Gang"って名前、ニットの常識をブッ壊す的な雰囲気があって非常にギャング感ありますね(笑)
ニットで世界を変えようと本気で考えている彼ららしさをビリビリと感じますよ。びりびり。

crazy sexy wool クレイジーセクシーウール

「クレイジー・セクシー・ウール」とか、いちいち名前もカッコイイんですが、毛糸自体が独特でかわいいですよね。

彼らは、自分達のことを"Fashion industry rebels(ファッション業界の反対勢力)"と自称していて、なかなかに表現は過激なところあるんですけども、実のところは説教くさくないというか『みんなが手編みのニットを作ったり、着たりするのを楽しめば世界が変るんだー!』みたいに楽しく盛り上がる感じでやってるところが好かれるのかなーと思います。

ニットシャツ。セクシーですね。

さて、そんなわけで、名前もサービスも思想もカッコイイ、Wool and The Gangをご紹介しました。

彼らのような愛されるサービスになれるよう、STARtedも頑張ります!
(無理やりSTARtedに結び付けてる感あるけど、こんな締め方しか思いつかなかったんで許してください 笑)

Wool and The Gang(ウール・アンド・ザ・ギャング)
http://www.woolandthegang.com/

※画像はwoolandthegang.comより引用しています

この記事を書いた人

フジイユウジ

株式会社バンダースナッチ代表
フジイユウジ
1976年生まれ。インターネットと小売業が大好き。イラストから服が作れる&個人がブランド立ち上げできるSTARtedの運営会社バンダースナッチの代表取締役。
「商売」にコダワリあり。コダワリ過ぎて、ややウザ目なフジイユウジ::ドットネットという個人ブログもやってます。

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